2006/06/27

日本代表ジーコ監督 退任会見全文(2/3)

日本代表ジーコ監督 退任会見全文(2/3)
2006年06月26日


■体格差の壁を越えることができなった

今大会で感じたのは、(相手チームとの)体格差だった。フィジカルの強い相手とやるときに、90分間通して相手の攻撃に耐えられるようにならなければ。

ただし、これは個人個人の問題というより、若い時から鍛える必要がある問題だ。そういう環境がなかった(今の)代表の選手たちは彼らなりに精いっぱいやったが、その体格差の壁を越えることができなかった。
世界と対等に戦うためには、そういう部分もこれから考えていかなければならないと思う。

また、これはスポーツ医学的な問題だが、代表チームと各クラブが協力してやってもらいたいことがある。日本の選手は、筋肉の損傷であるとか、骨折から復帰する日数があまりにもかかり過ぎるという点だ。

これは日本人が筋肉の質で劣っているという問題ではない。たとえば、今回のW杯でも試合が終わって移動するときに、多くの日本の選手はアイシングをしながらバスに乗り込んでいたが、ほかのチームではそういったシーンは見られなかった。

彼らはどういう治療をしているのか、けがに対する予防やケアをどうしているのか。食文化の違いなどもあるが、もう少しそういった面を突き詰めて、世界の最先端の国と接触を持ちながら、交流することが必要になってくると思う。

体格で勝る相手と試合で当たった時、こちらがけがを抱えた状態でいると、満足な状態で戦う以上にハンディを生む。代表で調整する時間は非常に短いわけで、それぞれのクラブでそういうことも意見交換して、より良いものを作っていってもらいたい。

上背がある相手と対戦する際、最初は相手も足元で回してくるが、どうしても分が悪くなってくると中盤を省略する形でロングボールを放り込んでくる。
そして、特に欧州の国では、190センチ以上の上背を持った攻撃陣がいる。実際にその相手と勝ち点3を奪い合う真剣勝負をやったときに、90分間持ちこたえることができない。

オーストラリア戦が終わった後に宮本と話をしたが、「1試合とは思えないほど疲れた」と言っていた。というのも、相手がロングボールを入れてきたときに体を当てたり、相手のバランスを崩すためにジャンプが必要になるが、それを異常な回数繰り返したためにふくらはぎに負担がかかって、尋常ではない疲れとなったようだ。

世界のサッカーは、日本に対して足元でかなわなければ、絶対に体格差で上回ろうという戦術を取ってくるはず。こういった面の予防や、ジャンプに必要な筋力を鍛えることが必要だ。

かつてバレーボール界で起こったことだが、世界を制した日本のアジリティー(機敏さ)に対して外国選手がパワーで対抗し、日本の成績が落ちるというようなことがあった。
このようなことが日本のサッカーでは起きてほしくない。

フィジカルを鍛えていくことは、日本の選手にとって無理ではないと思う。私も何十年とブラジル代表で見てきたが、海外に出て長くプレーしている選手、例えばロナウジーニョやカカらはブラジルにいた時は華奢(きゃしゃ)だったが、それぞれのクラブで鍛えて見違えるようになった。
彼らも(もともとは)日本人と同じような体格だったわけだから、各クラブの鍛え方次第で日本人も確実に進歩すると思う。これは短い期間しか集まることのできない代表ではできないので、各クラブで研究してもらえればと思う。

アジアを見ても中国には非常に体格のいい選手が多いし、今後はオーストラリアもアジアの枠で出場することになる。また、旧ソ連から独立した国々もある。
彼らがさらに鍛えて予選に臨んでくるわけで、日本はこうした国々を打ち破ってW杯に出場するという難関が待ち受けている。
ぜひ、皆さんの力でこの問題に対応してほしい。

こうしたことを言うのは、決して今大会の(フィジカルで敗れたという)言い訳ではない。パワープレーだけで勝負が決まってしまうこの状況は、これからも続いていくと思う。
私はこの状況を快く思ってはいないが、4年間にわたり日本の選手たちと仕事をしていく中で、選手と監督以上の友情関係を築いたサッカー界のかわいい後輩たちが、身に付けた技術を生かせずに体格だけで負けてしまう、あるいは勝ち切れないという結果が続くことのないように、心から祈っている。

日本のお手本としては、台頭しているアフリカ勢が挙げられる。
今大会はガーナが、前回大会ではセネガルがいい例だ。一時期、アフリカの国々は上背はあったが体格的には弱かったために、世界のレベルに達することができないことがあった。
しかし、彼らも欧州に出るようになって、あるいは自国に専門家を招くことで、アフリカサッカーの存在感は増した。日本もそういった努力によって、自分たちの良さが生かせる時が来ると思うし、そうなってほしい。



■チャンスがあれば欧州で監督をしたい

私の日本での15年間の歴史、私と日本との直接的な関係はここで一度途切れるが、将来、また一緒に仕事ができればと考えている。
先日、選手たちには「自分ができることであれば、世界のどこにいようと何でもするから」と話した。これはうそ偽りない気持ちで、私の経験を、ぜひ(今後に)生かしてもらいたい。

最後になるが、自分を信じて温かく見守ってくれた皆さんとの関係は、これからも続けていきたいし、いつでも連絡をもらえればと思う。
当面はリオデジャネイロに帰って仕事をすることになる。チャンスがあれば、欧州で監督をしたいという気持ちもある。連絡をもらえればどこにいても、できる限りのことをさせてもらうつもりだ。長きにわたり、本当にありがとうございました。


<続く>

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日本代表ジーコ監督 退任会見全文(1/3)

日本代表ジーコ監督 退任会見全文(1/3)
2006年06月26日


■最後までいい仕事ができたと思っている


川淵
本日はお忙しいところをお集まりいただき、ありがとうございます。皆さんが大きな期待を持って見守って下さったにもかかわらず、ワールドカップ(W杯)で十分な結果が挙げられず、非常に残念に思う。心からおわび申し上げたい。


ジーコ監督とはこの4年間、お互いを信頼し合いながらやってきた。成功すれば賞賛を浴びるわけで、失敗した結果として罵声(ばせい)が飛ぶのも、勝負の世界の必然だと思う。いろいろな意味でジーコ監督から教わることも多かったし、日本サッカー界も彼から得ることが多かった。また、選手自身も多くのものを得たと思うので、それを今後、日本のサッカー界発展のために、どう生かしていくのかが大切になってくると思う。


ジーコ
こうして、再び皆さんの前で話すことができて非常に光栄だ。できれば、これで最後ということではなく、これからもいい関係を続けられればと思う。
最初に、この場を借りて感謝を述べさせていただきたい。まず、15年前に私と日本をつなげてくれた住友金属のスタッフの方々、それから鹿島アントラーズの方々。この方たちの尽力がなければ、日本とのつながりというのはまったく想像できなかった。ましてや、こうして日本代表監督という大任を受けることもなかったと思う。鹿島での約10年間の後に、ここにいる川淵キャプテン、協会の方々の尽力により、日本代表監督を務めさせていただいた。この4年間、自分を信じていただき、最後まで全うさせてもらったことに心から感謝したい。

それとともに、本当に多くのファン、サポーターの方たちに支えられて、またメディアの皆さんにも最大限時間を割いていただいたことにも感謝したい。自分を最後まで信頼していただいた結果、最後までいい仕事ができたと思っている。



■コンスタントに力を発揮できるようになれば本物になる


振り返ってみれば、(日本に来た)当時は日本サッカー界がアマチュアからプロになる時期で、そういった重要な時期に招いてもらった。自分は40年近くサッカーの世界にいるが、その経験を最大限伝えてきたつもりだ。しかし、代表での4年間も含めて、自分ができなかったことも幾つかある。ただし、その時々に必要なこと――ピッチの中でプロ(選手)として必要なことや、リーグ運営の理想像など――を取り入れてもらった。
特にこの4年間で、皆さんに自分が胸を張って言えることは、少しの秘密もなかったことだ。自分の考えていること、仕事の内容など、すべてを皆さんに公にしてきた。W杯以前にもいろいろな問題があったが、それを皆さんと一緒に1つ1つ乗り越えてこられたことをうれしく思う。

これだけ世界のサッカーの力が拮抗(きっこう)している中では、3連勝もあれば3連敗もあり得るが、そういった中で「最大限努力する」ことを(大会前に)約束した。結果として決勝トーナメントには行けなかったが、その「努力した」ということに関しては、うそ偽りなく自分の知識をチームのために最大限使ったと思っている。

私の指揮した日本代表チームは、本当に力のある選手がそろっていた。W杯ではいい成績を残せなかったが、この4年間を通して確実に成長してきたし、また、それは代表チームだけでなく、日本サッカー全体のレベルアップにつながったと思う。

(結果として日本に)何が足りなかったのか、あるいはこれからの日本サッカーが見つめていかなければならない問題点の1つとして、安定した判断がある。(それがないと)得点につなげることができない。たとえば、ドイツ戦であれだけいいサッカーをしながら、次のマルタ戦でまったく違ったチームのような出来になってしまう……。多くの試合を通して、コンスタントに力を発揮できるようになれば、(その実力が)本物になると確信している。


<続く>

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日本代表ジーコ監督 退任会見全文(3/3)

日本代表ジーコ監督 退任会見全文(3/3)
2006年06月26日


■適切な判断をしたと思っている

W杯では思ったような成績が残せなかったものの、強国相手にも自信を持って臨むことができるようになったと4年間の成果を語った W杯では思ったような成績が残せなかったものの、強国相手にも自信を持って臨むことができるようになったと4年間の成果を語った【 スポーツナビ 】

――ジーコ監督は「これからも良い関係を保っていきたい」とおっしゃっていましたが、日本サッカー協会としての考えは

川淵 今の段階で特に「こういう考え(です)」というアイデアは、持っていない。これから田嶋(幸三)技術委員長と相談しながら、考えていきたいと思う。

――W杯のオーストラリア戦で、小野選手の投入や大黒選手の投入について、そのさい配が適切だったのか。振り返ってどう思いますか

ジーコ 小野は1-0でリードしている段階で投入した。相手は自陣からロングボールを多用し、次々と大きな選手を送り込んできた。

「日本はなぜ大きな選手を入れて対応しなかったのか」とよく言われるのだが、中盤を省略した形で押し込まれているということは、相手の中盤から後ろにはかなりのスペースがあったということ。
小野をボランチに入れることで、中田英を前に押し上げた。中村はかなり疲れてはいたものの、1本の(決定的な)パスを出して試合の流れを変えることができるので残しておきたかった。

小野のパスを散らす能力で、前掛かりになったオーストラリアの裏へボールをつなげようと思った。(それまでも)追加点を奪うべくチャンスを作り出していたが、もっとチャンスを増やして追加点を奪うことを考えた。

大黒の投入に関しては、同点にされた後も数回のチャンスはあった。そこで、彼の良さを出してもらいたかった。
前線でためを作ってくれというような、(彼の特徴に合わない)要求をしたわけでない。今まで彼の得点でチームが救われたこともあったが、その形を期待した。

計算外だったのは、相手の攻撃を抑えていい活躍をしていた坪井が、筋肉の痙攣(けいれん)を訴えたことだ。
そこで茂庭を入れたが、彼と同じリズムで防ぐには難があった。

最終的にはバック(DF)を1人外して、FWを投入した。あれは異例なケースだったと思う。
自分のさい配に関しては、選手が指示した通りに動いてくれて勝った試合もあったし、そうでない試合もあった。サッカーにはまったく同じシチュエーションというものはない。

あのとき私は、「このさい配でチームが勝てるのではないか」と考えた。残念ながら、思ったようにはならなかったが、「判断が間違っていたのではないか」と言われても、今も自分としては間違っていなかった、適切な判断をしたと思っている。


――監督しては初めてのW杯でしたが、3試合を通じて「あの時、こうすれば良かった」と思っているシーンがあれば教えて下さい

ジーコ 反省は、まったくない。
サッカーの監督は、後から「ああすれば良かった」と言えるものではなく、そのさい配をする時点で瞬時に判断をしなくてはならない。

それが自分に任せられた全権であり、責任だと理解している。
自分がさい配をして結果が出なかった時も、私は選手の責任にしたことは一度もない。周りの人から何かを言われて、その通りにしたから負けた、ということも私は言ったことがない。

第3者が判断することなので「お前じゃダメだ」と言われれば、甘んじて受ける気持ちでやってきた。本当に大きな責任の中で選手たちとやってきたことに対して、反省するこということはまったく考えていない。

試合の前には必ずトレーニングがあり、テストをして選手を選んで、試合に臨む。
最終的に選ぶのも、トレーニングを組むのも自分。ほかの方の意見は十分に参考にはするが、最終的には自分が責任を持って決断しなければならない。

これについても4年間、全うしたつもりでいる。

今回のW杯出場に関しては、日本代表の監督としてピッチに立ち、感動しながら仕事をさせてもらった。
予選の時期から選手や関係者とともに、いろいろな難関を乗り越えてきた結果として得たものだ。

世界の32チームの1つとしてW杯に参加できた。私と同じような時期に(代表チームの監督として)始めた監督でも、途中で更迭などによって最後までチームの指揮を全うできなかった人もいる。
その人たちの思いを考えると、「自分は何て幸せなんだ」と思う。結果こそ出なかったが、1試合ごとに自分が持っている知識や選手への信頼をすべて託して、自信を持って戦った。だから、悔いはないし、恥じることもない。全身全霊で打ち込むことができた4年間だった。


■補強運動やベース作りを行ってきた

――言い訳でないとはいえ、結果が出なかった最大の原因はフィジカルの差であると言っているような印象を受けます。体格差に関してはあらかじめ分かっていたことだと思いますが、どのような対策を行ってきたのですか。また戦うすべはあったのですか

ジーコ 当然、それは分かっていたので、4年間を通してできる限りの補強運動を行い、強いチームに対しての(フィジカルの)ベース作りを行ってきたが、思うようにはいかなかった。

そこでW杯本大会が近づく中で、相手にリスタートをできるだけ与えない、不必要なファウルをしない、ロングボールを放り込まれたときでもなるべくコーナーキックにはしない、あるいはロングスローもあるので相手自陣に近いボールを(クリアで)蹴るようにということを繰り返してやってきた。

実際に、セットプレーで放り込まれる数が少ないほど、ジャンプの繰り返しは防ぐことができ、消耗を避けられる。
40本を放り込まれたとして、2点を奪われたとしても38本は防いでいることになる。40本を20本、10本と減らせればという計算をしながら、取り組んできた。

ただし、W杯中やその前のドイツ戦もそうだったが、自分たちがボールを持ったときには攻撃のきっかけを作ることはできるが、あの緊張感と責任の重さの中で、90分間すべてを防ぎ切ることはなかなかできない。

残り時間の少ない中で得点を奪われて、勝ち損ねる試合が続いた。ただ、あの時期に選手たちとできることは、それぐらいだったと思う。

オーストラリア戦では、頭が真っ白になる猛暑の中で、体を酷使しなければならなかった。

しかし、高いボールがすべてではなかったと思う。足元での突破が図れないと、中盤を省略して自陣から大きな長いボールを上げることになる。

そうなると、こちらが前掛かりになってボールを奪われたときに、相手は前に持って行けばいい。
そうすると、DFがクリアしたボールを中盤が拾いにいかなければならず、その繰り返しになると、ちょっとしたスペースが生まれてしまい、そこを相手の2列目などに突かれてしまう。そういうケースで点を取られたと思う。

クロアチア戦では、ロングボールを放り込んできたが、日本から得点を奪えなかった。非常に苦しい中で選手たちはしっかりやってくれたと思う。

体格の違いについてだが、相手にセットプレーを与えないだけで、日本は勝ち切れるだろうか。
相手はもっと巧妙なパワープレーを仕掛けてくるだろう。だから、体格の差を何とか克服するような努力が必要だと言いたかった。


■選手が資質を上げていくことが大事

――日本に残すことができたと思う点、ジーコさんご自身が監督業を続ける中で課題になると思った点を教えて下さい

ジーコ 今までは相手の名前を聞く、あるいは相手のユニホームを見た時点で劣等感を抱いてしまったようなチームに対しても、劣等感を持たない自信。
また戦術面は別として、各自が自分のやれることをしっかりとやれば勝てるんだという気持ちを選手に植え付けることができたと思う。

監督業を続けていく上でという意味では、すべて。
監督としてという意味だけでなく、人間として日々何かを学びたいと思っている。

学ぶことは永遠に尽きない。あくまで主役は選手であり、監督は自信を持ってピッチへ送り出す手助けしかできない。
その中で一番大事なのは、インフォメーションの豊富さ。

現在のサッカー界に起きている出来事、あるいは起こり得ること、自分が得たものから選手たちに的確な情報を与えられるということが、良い監督であるかそうでない監督であるかの1つの大きな分かれ目になる。サッカーの動向を見据えながら、その点を蓄えていきたいと思う。


――今大会、アジア勢が結果を残すことができなかったことは妥当だと考えていますか。それと、今回の日本代表のメンバーは前回に比べて平均年齢が高かったが、若手が少ないように思います。次の2010年を見据えて若い選手を育てるということに関しては、どのように考えていますか

ジーコ アジア勢が決勝トーナメントに進めなかったことは残念だが、ほかの(16強入りした)チームとは差があった。

これからアジアのチームが考えなければいけないことは、監督ありきでは強くなれないということ。

経験豊富で世界的に結果を残している監督が来たからといって、チームは強くならない。
選手のメンタルやフィジカル、テクニック、戦術の理解度といった面を含めて、選手が資質を上げていくことが大事。
フィジカル面では欧州との差が目立つが、そういった差が開かないように個々が努力しなければ(状況の打開は)難しいと思う。

今大会、決勝トーナメントに進出した名前のある監督でも、体格差で劣るチームを率いていたときにはいい成績を残すことができなかった例もある。
それでも欧州のチームを率いると勝ち始める。
監督のさい配以上に、選手の資質が問われる。

日本と韓国は非常にいいライバル関係を築き上げてきたが、それ以上に世界に目を向けてフィジカル的に優れたチームとやることで、自分たちの良さは何なのかと突き詰めながらやっていかなければ、将来的には難しいと思う。

若手の経験に関しては、次の監督の考え方、どういったサッカーを目指すのかに尽きる。
しかし私の意見としては、経験面よりも体格差の面で、これからアジアに入ってくるオーストラリアと、もともと日本より体格に優れていて国を挙げて力を注いでいる中国が日本にとって脅威になる。
日本も負けないように、チーム作りや選手選考をやるべきだとしか言えない。世代交代も進んでいくと思うが、次のW杯に向けては、オーストラリアへの対策が大変になると思う。



<了>

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2006/06/23

日本の2006W杯が終わって

ブラジル戦後 ジーコ監督会見

2006FIFAワールドカップ・グループリーグ第3戦
2006年06月23日



■オーストラリアとの1-3の試合が痛かった



――引き分け1回で勝ち点1。その原因は日本の選手か、それとも監督か?


監督が試合に勝つわけでも、負けるわけでもない。選手が試合に勝つわけでも、負けるわけでもない。チームだ。
今日ブラジルに負けたために敗退したのではなく、オーストラリア戦の最後の8分間で敗退へ向かっていた。クロアチア戦、ブラジル戦によって敗退したわけではない。オーストラリアとの1-3の試合が痛かった。それでも選手は全力を尽くそうとした。選手は素晴らしい闘志を見せたが、グループリーグで敗退することになった。



――ブラジルについては


すでに決勝トーナメント進出を決めていて、落ち着いていた。交代策も冷静だった。ブラジルは速く、日本はマークに苦しんだ。ブラジルが能力を発揮したときはすごかった。ロナウドが私のチームにいればいいなと思う。それだけ彼は相手チームとの違いを作り出すことができる。
ブラジルにとって仕事は簡単だったと思う。われわれは2点差をつけてブラジルに勝たなければならず、必死に戦わなければならなかった。リードを守って後半に入れたら、もっといい形で試合をできたと思う。しかし、ブラジルには前半の終わりに同点ゴールが生まれ、彼らは冷静になることができた。



――効果的なプレーをしたとは言えない中村を最後まで残したのはなぜか? また、日本らしいパスサッカーを見せることができなかった理由は


中村は素晴らしい選手で、日本に喜びをもたらす選手だ。しかし、ベストでなければ交代させないといけない。だが、高原がけがをしたので中村を代えられなかった。(中村は)ワールドカップ(W杯)では残念ながら実力を発揮できなかった。
パスについては、たくさんミスをしていた。選手がやる気になり過ぎたのが原因かもしれない。あせりもあったのだろうか。



■日本はまだ世界のトップに達していない



――監督の今後は


日本との契約はW杯で終わる。2カ月前に日本サッカー協会と話をして、W杯までだと説明した。日本はアジアカップを控えていて8月に試合があるので、すぐに(新しい監督とチーム作りに)取り掛からないといけない。
これまで私を信頼してくれて感謝している。いい仕事をした。日本は、これからも成長し、よりいいチームになっていかないといけない。日本はプロになって10年余り。相手からも注意を引くチームになった。でもまだ欠点もある。ここ(W杯)に来るまでは困難な道のりだった。でもW杯の出場は自ら勝ち取ったもの。私自身は全力を尽くした気がしている。

今後についてだが、欧州に行くかもしれないが、サッカーの監督をこれからも続けていく。偉大な監督というのはいつも小さなクラブから小さなスタートをしている。私のキャリアは日本からだった。W杯に出ていなければ成果にはならなかった。
今回(のW杯)は、チームがまだ成熟しておらず、後半まで(いい試合運びが)続かなかった。オーストラリア戦もそうだった。80分過ぎまで勝っていて、最後の8分間で敗れた。日本は前進しなければならない。世界チャンピオンからスタートするわけではないのだ。

われわれには夢がある。信頼もある。そこには可能性もある。でもW杯では負けた。それに対して満足しろとは言えない。日本はまだトップフォームに達していない。世界のトップにはまだ達していないのだ。しかし私は楽観主義者で、日本のサッカーに対しては楽観的だ。今回はある試合での、ある出来事が起きて敗退となった。



――日本はアジアカップで優勝するなどアジアでは力を見せた。世界との大きな差は具体的には何か?


まずプロフェッショナリズム。自分の欠点を、それも日常のレベルで知らないといけない。日本の選手は外国のリーグでたくさん使われているわけではないが、私は彼らを信頼しているから使っていた。しかし選手には(試合の)リズムが必要。そこは改善しないといけない。外国のクラブだけでなく、Jリーグでも自分のいるクラブでずっとプレーしないといけない。もっと大きな大会に出ることも必要だ。肉体的に強くならないといけない。オーストラリア戦、クロアチア戦を見れば分かる。彼らはボールを前に放り込み、体を使ったプレーをしている。日本はそこが問題だ。W杯においてはとてもフィジカルの強い選手を相手にしないといけない。



――今大会の問題は


今大会はたくさん問題があった。特に肉体的なコンディションだ。この4~5週間、ドイツに入って23人全員で練習をしたことはなかった。
オーストラリア戦では坪井を大事な場面で失った。(親善試合の)ドイツ戦でも高原に問題があった。中村もクロアチア戦で熱があった。選手はアスリートとしての能力を失った。このように、メンバー全員で練習できなかったのは問題だった。午後3時開始の試合が2試合あって、生理学的な部分も変えなければならなかった。食べ物も変えた。この数週間、日本は困難な状態にあった。


<了>


選手として、そして監督として、日本を導いてくれたジーコ監督には、心から感謝しています。

これからも指導者としてのジーコ監督を見守っていきたいと思います。

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2006/06/22

W杯 髪の毛一本の可能性でもしがみつく

ブラジル戦前日 ジーコ監督会見



■髪の毛一本の可能性でもしがみつく


こういった状況(ブラジルに2点差以上で勝つことが決勝トーナメントへの必須条件)で、グループリーグ最終戦を迎えることは、大会が始まる前には考えていなかった。
前の2試合の出来が思わしくなかったために、このシチュエーションになってしまった。
確かにブラジルは手ごわいし、非常に力のあるチーム。

ただ、このチームのモットーは、可能性がある限り全力を尽くすこと。
たとえ髪の毛一本の可能性でもしがみつく。

いま置かれている立場はどういうものか、われわれが次のステージに行くためには何をしなければいけないか、選手たちと確認し合った。
すでに頭は切り替わっている。
明日ピッチの中で何をしなければいけないか、選手たちは確実に理解して、試合に臨んでくれるだろう。全力を出し切り、悔いのない戦いをしたい。



――メンバーがトレーニングでは分からなかったが?


今まで70数試合やってきて、皆さんにはすべて前もって話してきた。しかし、今回だけは語るべきではない。勘弁してほしい。いずれにしても、今までとは違ったシチュエーションとしか言えない。チームは明日の試合前に分かる。



――母国のブラジルと戦う気分は


数十年にわたってブラジルのために戦ってきたのだから、この対戦は決して気持ちのいいものではない。
しかし、この職業を選んだ以上は、今回の状況は想定していた。
それが昨年のコンフェデレーションズカップでも、今回も起こった。
(コンフェデレーションズカップとは)今回とはシチュエーションが違い、自分たちはただ勝利するだけではなく、点差をつけて勝たなければならない。
プロとしてこの道を選んだ以上、目の前にある目標に向かって、前を向いて進んでいくだけだ。

1998年のワールドカップ(W杯)のとき、ブラジルはすでにグループリーグ最終戦を前に決勝トーナメント進出が決まっていて、対戦相手のノルウェーが勝ったことがある(2-1)。
そういう経験から、

何が起こるかは分からない
と言えるだろう。
もちろん、ブラジルが気を抜いて試合に臨むとは思えないが。

われわれは2試合続けて、午後3時からという過酷な中で試合をしてきた。自分たちの一番の特徴であるスピードが出しにくい条件下での試合だった。
しかし、明日はこのような(ナイトゲームで涼しい)天候であれば、今まで以上に技術とスピードを生かせるだろう。




■困難ではあるが、自分たちのサッカーに自信を持っている



――ブラジル国内でも最近は、内容より結果を求める戦い方が必要と言われているようだが


このような質問に答えることは、非常に難しい。
ほかのチームの監督やフィジカルコーチ、自分の元同僚、個人的に付き合いのある尊敬する人々への意見としても、コメントしにくいものだ。
ただ、自分の考えとしては、サッカーは芸術性を持ち、美しいものでなければならない。
自分自身もサッカー界で生きてきてそれを目指してきたし、そういったサッカーで結果が出ることが一番いい。
しかし、サッカー界の最も重要な大会であるW杯の歴史を見ると、1974年大会のオランダ代表は世界のサッカーを変えるようなサッカー(トータルフットボール)をしたが、優勝することはできなかった。1954年大会のハンガリー代表(通称マジック・マジャール=魔法使いのハンガリー人)も、世界を席巻(せっけん)するような素晴らしいサッカーをしたが、試合では勝てなかった。その内容の素晴らしさから、彼らのサッカーは今でも語り草となっているが……。

どうしても、優勝国がそのサッカーの質を語ることになる。本来ならば、芸術性を持った美しいやり方で勝つべきだと思うが、実際にはそうではないこともある。
監督によって考え方はそれぞれ違うが、

自分は、例えば国際大会ではファウルの多い方が勝つ可能性が高いからといって、選手に対してファウルをしろとは言わない。今までに言ったこともないし、これからも言うつもりはない。

結果のことだけを考えると、実際にこの前のオーストラリア戦で80分間リードしていながら、最後の8分間で3失点してしまった。その結果が非常に重くのしかかっている。
皆さんに自分の考えを直接は言いたくないので、いろいろな例を用いて言っているのだが、考え方が違うので一概には答えにくい話題だと思う。



――ブラジルにはどのような戦術で挑むか。また、もし奇跡を起こして決勝トーナメントに進めば、次はイタリアとの対戦になるかもしれないが


ブラジルの選手と対戦するときは、すべての面において注意しなければならない。
スペースを与えてしまってはいけない。スペースを与えてしまうと、彼らの創造力と視野の広さ、そして高い能力を出されてしまう。また、マンマークで(自分たちの)体力を消費させてもいけない。
ともかく、彼らのプレーをさせてはいけない。
このような方法を実行することによって、勝利への可能性を見いだせるだろう。
困難なことは分かっているが、私は自分たちのサッカーに自信を持っている。
すでにブラジルやドイツ、イングランド、チェコなど強国との対戦ではいいものを出してきた。それと同じようにすればいい。

もし決勝トーナメントに進むことができれば、という話だが、イタリアのグループはどのチームが上がってくるか現時点では分からない。4チームとも可能性があるからだ。
イタリアはチェコと対戦するが、非常に厳しい試合となるだろう。日本もチェコと親善試合を行ったが、チェコの選手たちはインテリジェンスもスピードもある。イタリアは注意しなければいけない。
ガーナもただ勝てばいいだけではなく、アメリカ戦ではできるだけたくさんのゴールを奪わなければいけない。ガーナはイタリア戦とチェコ戦で、素晴らしい試合をした。
しかし、われわれは先のことを考えるべきではない。
もし決勝トーナメントに進むことができれば、本当に素晴らしいことだが、今は自分たちの状況を考えるべきだ。




■90分間、全員が出場する気持ちでいてほしい



――明日は先発が違うのか、それともシステムが違うのか? また選手たちにはいつ先発を伝えるのか


システムやメンバーについては今は言えない。違ったシチュエーションということだ。選手たちも現時点では知らない。
明日の試合に誰が先発し、誰が控えになっても、とにかく90分間全員が出場するつもりで気持ちの準備をしておいてほしい、と選手には伝えた。
選手にスタメンを伝えるのも、明日の夜(試合前)になる。



――ブラジルの選手たちは、ジーコを素晴らしい選手として慕っているが


選手時代からまじめにこつこつやってきて、世界のトップの選手たちのあこがれとなり、目標と言ってもらえるのは、自分のやってきたことが間違っていなかったということだと思う。
非常にうれしい。あこがれの人がいるチームに対してブラジルはやりにくいのではないか? という質問だと思うが、お互いにプロなので、敵として戦うのは当然のこと。
こちらも同じ気持ちで戦う。ただ、そのような気持ちを持ってもらえることはとてもうれしい。



――ブラジルは2戦してあまりいいサッカーをしていない。それでもブラジルにW杯本大会で勝つということは、とてつもないことだが


ブラジルも1人でプレーしているわけではない。
今までの2試合を見たが、相手も次のステージに進もうと必死で戦ってくる。スペースを与えずに、キープレーヤーをマークして戦っていた。だから決してブラジルのチーム力が落ちているとは思わない。
われわれもオーストラリア、クロアチアと戦った気持ちがあり、とにかく結果を目指して4年間やってきたことのすべてを出して戦っている。
そして明日、ブラジルとの対戦を迎える。気持ちはまったく変わっていない。
選手たちも決勝トーナメントに進むために、全力でやろうと言っている。
確かにブラジルだけではなく、今大会を見ていると、どこのチームも力が拮抗(きっこう)している。
とてつもなく強いとか、ほかの大会と違った印象が残っているようなチームはない。


あぁ、ほかの大会で見たことのないようなことが2つあった。
審判が水を飲むこと、それからグラウンドに扇風機があることだ。



<了>


Zico03

ブラジル戦を前に、記者会見で笑顔を見せるジーコ監督=21日、ドルトムント【共同】


ジーコ監督からの啓示


「髪の毛一本の可能性でもしがみつく」

「何が起こるかは分からない」




なんと言うことでしょうか!



あの世界のジーコが日本代表チームのために、

『髪の毛一本でもしがみつく』

とまで言っています。



ジーコ監督の祖国でもあり

サッカー強国でもある

ブラジルを相手にして見せる

この執念。






ジーコ監督、万歳!

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2006/06/21

W杯日本代表 ブラジル戦に向け、徹底的にシュート練習

W杯日本代表 ブラジル戦に向け、徹底的にシュート練習

【ボン小坂大】サッカーW杯の日本代表は20日、当地のSSFボン競技場でブラジル戦(22日、ドルトムント)に向けて同キャンプ地での最後の仕上げをしたが、練習の大半となる約1時間20分をシュート練習だけに割いた。
通常なら2日前は紅白戦や練習試合で連係を確認してきたが、シュート練習だけに時間を使ったのは前例がない。

ジーコ監督は練習前の円陣で


「髪の毛1本分でも可能性があるならばあきらめない」

と目標だった1次リーグ突破に執念を見せ、シュート練習だけをすることを宣言した。

選手はウォーミングアップ後、黙々とシュート練習に打ち込んだ。また、ジーコ監督は同日の練習でシステムなどを明かす意向を示していたが、それもしないまま。「必要はないと思った。今回は点を取らなければならない」と説明している。

加地(ガ大阪)は右足首ねん挫の痛みが再発したためランニング中心の別メニューで調整したが、「試合は大丈夫」と話した。三都主(浦和)も右ひざ痛で練習を途中で切り上げた。日本代表は21日に試合会場となるドルトムントに移動。公式練習をして1次リーグF組の最終戦に備える。

◇シュート数500本超…中田英
シュートを打って、打って、打ちまくった。最後まで残った中田英(ボルトン)が打ち終えるまで約1時間20分。その数は総計500本を超えていた。
ウオーミングアップを終え、さっそく始まったシュート練習。サイドからの折り返しをトラップしてから打ったり、ドリブルで仕掛けて持ち込んだり、短いパス交換から打ったりと延々続いた。

ジーコ監督はパスの出し手をやったかと思えば、DF役にもなり、かなりの運動量で選手たちに付き合っていた。

1時間が経過するころ、大半の選手は自らの判断で練習を切り上げた。
だが、中田英、小野(浦和)、宮本(ガ大阪)、稲本(ウェストブロミッジ)らは長く残り、最後は中田英と小野の二人だけでミドル系のシュートを約10分間。
ほかの選手がロッカールームに引き上げ始め、小野が抜けても、中田英はしばらく、無心にボールをけっていた。
異例の練習について、中村(セルティック)は「いろいろなことに気を遣うよりシュートに集中するということ」と話した。ブラジル戦では2点差以上をつけての勝利が求められる。この2試合で中村のFKによる1点にとどまり決定力不足の深刻な日本代表にとって、すべての雑念を振り払う必要があったのだろう。ジーコ監督は説明を避けたが、選手たちの姿からはそんな意図が感じられた。【小坂大】

○…警告累積のため欠場する宮本に代わって、先発に指名されている坪井(浦和)は「いつも通り、出られるように準備する」と話した。この日は、守りの練習はなく、シュート練習に意欲的に取り組んだ。先発となれば強力な攻撃陣を相手にすることになるが「個人がどうこうより、いかに組織的に守れるかにかかっている」と強調した。
(毎日新聞) - 6月21日17時16分更新

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シュート練習をする小野(左)を見守るジーコ監督
ドイツ・ボンのSSFボン競技場で20日、竹内幹写す



練習を見守るこの目。

ジーコ監督って、

「血沸き、肉踊る」ような

親父ですねー

こういう親父を見てると、こっちまで熱くなってしまいます


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2006/06/19

W杯 ロイター通信だけが伝えたジーコ監督の発言

サッカー=ジーコ監督、試合開始時刻に不満
2006年6月19日(月) 11時39分 ロイター

[ニュルンベルク(ドイツ) 18日 ロイター]
 サッカー日本代表のジーコ監督は、ワールドカップ(W杯)1次リーグで2試合連続の炎天下でのプレーとなったことに不満をもらした。

1―3で敗れた初戦のオーストラリア戦に続き、0―0で引き分けたこの日のクロアチア戦も午後3時からのキックオフだった。

 ジーコ監督は
「再びこの炎天下で
プレーしなければ

いけなかったのは罪だ。
今回も午後3時キックオフだったが、
それはテレビのためだろう」

などと述べた。

 日本―クロアチア戦が行われたフランケンシュタディオンはこの日、試合中に気温27度を記録していた。

 日本はクロアチア戦で勝ち点1を手にしたが、1次リーグ突破は厳しい状況となっている[ 6月19日 11時39分 更新 ]

Zico

サッカー=ジーコ監督、試合開始時刻に不満
6月18日、サッカー日本代表のジーコ監督は
2試合連続の炎天下となった試合開始時刻に不満のコメント
(2006年 ロイター/Kieran Doherty)


今朝も、書きましたが、

サッカー日本代表は、なぜ、2回も午後3時からという
「クソ暑いコンディション」の中で試合をしなければならなかったのか?

テレビ朝日の

視聴率稼ぎのために中継時間を
わざわざ日曜日の午後10時という、
視聴率のとれる時間帯に

したのではないのか。


テレビ朝日と関係の深い、

朝日新聞は、どうなのか?

朝日に限らず、
毎日、読売、産経、日経の全国紙と、

共同通信や時事通信のニュースで

翌日の朝刊に記事が間に合わせた

全国の地方紙。


品のない見出しを書き立てた、

スポーツ紙は、どうか。

新聞や通信社のW杯を伝える報道のスタンスは、どうなのか?

もしかしてサッカー日本代表は、
日本のメディアの都合により、
第一戦につづいて、

第二戦もまた、
選手は過酷なコンディションの中で
試合をさせられたのではないか。


4年に1回しかないW杯。


4年間、W杯のためにやってきた選手たちの努力は、
商魂逞しい日本のメディアの身勝手により、
ないがしろにされてしまっていいのか。


予選リーグ戦の同じグループで、試合開始時刻に不公平があってもいいのか。
(現地時間で午後6時からの開始する試合が無いのは、グループFで日本だけ)



選手に暑さの負担が少なく、もっと力を出せたかもしれない、
午後6時(現地時間 日本時間は午前1時)の試合開始時刻よりも、
視聴率や翌日の紙面に、なんとか間に合わせることができる
午後3時(現地時間 日本時間は午後10時)からの試合開始時刻の方が
本当に良かったのか。

クロアチア戦にしろ、オーストラリア戦にしろ、
どちらかが日本のメディアの都合によって、
試合開始時刻が午後3時からと決定されていたとしたなら・・・。


ジーコ監督が言った

本当の発言を
ロイター通信しか

伝えていないという事実。

「痛恨のドロー」だの、

「決定力不足」だの、
したり顔で代表選手を

批判している日本のメディア。


日本のメディアは、
鼻の奥まで染みこむような

悪臭を放つ、
そんな『腐った存在』

なのかもしれない。

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